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漢方薬としての「琥珀」の効能

漢方薬としての「琥珀」の効能

ヨーロッパでは、琥珀(コハク)を病気の治療に使用している国があります。アジアでも、琥珀は漢方薬として様々な治療に利用されてきました。漢方薬としての琥珀には、どのような効能があると言われているのでしょうか。

琥珀の漢方薬としての歴史

琥珀は、6世紀に書かれた医学書「千金翼方(センキンヨクホウ)」に、漢方薬のひとつとして記載があることから、それ以前より薬として用いられてきたと推測できます。現代でも、琥珀を粉にしたものが粉薬や丸薬として処方されています。

古代中国で琥珀は“虎の魂が土に帰って石となったもの”と考えられていました。そのため、琥珀は仏教の貴重な宝物であることを示す「仏教の七宝」のひとつとして扱われるほど貴重な存在であったようです。

どんな効果があるといわれているの?

医学書「千金翼方」によると、琥珀は「五臓を穏やかに落ち着かせ(内臓を良い状態に保つ)、魂塊を鎮めて落ち着かせ(気持ちを落ち着ける)、物の怪や悪神を殺し(魔除け)、瘀血を消し(血流をスムーズにする)、五淋を通じる(利尿作用)」効果があるとされています。

現代の漢方薬の考え方では、精神を安定させて緊張や不安を鎮める「安神類(アンジンルイ)」に分類されています。心悸や不眠、不安感の解消に用いられるほか、胸の痛みや生理痛、排尿痛の緩和にも用いられます。

世界三大悪女として知られる中国・清朝の皇后「西太后」は、琥珀を服用していた人のひとりです。鬱状態で、気分が滅入っている時には琥珀を配合した漢方薬を飲んでいたそうです。

まとめ

古代ヨーロッパでは、琥珀は身に着けているだけで「肌が綺麗になる」と、肌を健康に導く宝石として人気が高かったのだそうです。ヨーロッパで琥珀は外用薬として、琥珀入りのクリームやオイルが薬局で販売されていますが、日本や中国といったアジアでは漢方薬として用いられていたことはとても興味深いですね。

 

【参考】

琥珀(こはく) 漢方百科

薬膳素材辞典 辰巳 洋主編 源草社